ボッテガヴェネタ ボッテガ 財布店舗
ボッテガ・ヴェネタ (BOTTEGA VENETA)は、イタリア・ヴェネト州ヴィチェンツァを本拠地とするファッションブランドである。グッチグループに属しており、バッグ・財布などの特徴的な皮革製品を手がける。
1966年に、イタリアのヴィチェンツァでモルテド夫妻が、家族だけのビジネスとして高級革製品の生産を始めたのがきっかけ。Bottega(ボッテガ)とは工房、Veneta(ヴェネタ)は地方名を指す。2001 年に、グッチグループの傘下に入って以降、大幅な飛躍を果たし知名度が高まる。ブランドの代名詞ともいえるデザイン「イントレチャート」は、革職人により手で編み込まれ、滑らかな肌触りと独特の光沢感が人気。
ボッテガヴェネタ物語
今から約20年前ですが(年がバレる・・・)渋谷のパルコに行くと、わざとダウンライトされた店内、そのウィンドウにセピア色のライトを煌々と浴びて鎮座鎮座ましますメッシュバッグがありました。
その姿を見て、かつてない衝撃を受けたのですが、それが、私とボッテガヴェネタの初めての出会いです。
それから何度となくパルコまで足を運び、清水の舞台、いや、天空の彼方から飛び込む勢いて買ったのが、私の初ボッテガです。
そのバッグですが、当時は憧れのボッテガヴェネタを手に入れた興奮であまり気になら無かったのですが、だんだんと重さが気になり、次第に使わなくなってしまいました。
私が買った当時は、おそらく素材がラムレザーかなにかだったと思いますが、イントレチャートの今の主流は、ナッパなんですね。ナッパなら、軽くて丈夫、言う事なし・・・と言う訳で、ここ数年で再び、ヴェネターに復活しました(笑)。
女性のブランドバッグには、良くロゴが入っていますが、ボッテガヴェネタは表にブランド名を出していないのが特徴です。
品質のいいものは名前を前面に出さなくてもいいと言うのが、ボッテガベネタの製品哲学なんですね。
そのボッテガヴェネタは、1966年の創業から30年以上経過した2001年にグッチ・グループの傘下となりました。
2004年にはグッチ・グループがPPR社の傘下に入ったので、ボッテガヴェネタも必然的にその傘下へ入りました。それ以降、バッグや服飾以外に(いいか悪いかは別として)ジュエリーや時計にの分野へも進出しています。
さて、先程から登場するイントレチャートとは、ボッテガヴェネタ製品の最大の特徴でもあり、一般的には革製品の技法の事を言います。
その技法とは、簡単に言ってしまえば、短冊切りのレザーを編み込んでメッシュ状にする事です。膨大な手間と高度な技術を要求されるのですが、特にボッテガヴェネタでは使用する素材がやわらかく上質なので、製品づくりには非常に熟練した技が必要となってきます。
あぁ、そうなのね。家にあるボッテガヴェネタのバッグのアミアミを見るたび、職人さんのご苦労に頭が下がる思いです。
そして、職人技の重要性をいち早く認識していたボッテガヴェネタは、2006年夏に思い切った行動に出ます。それは、次世代の革職人を養成するための学校を開校したのです。単なる高級ブランドショップと思っていましたが、伝統や技術を重んじるその姿は、他のブランドと一線を化した出来事となりました。
こうして現在も素晴らしい(価格も素晴らしい・・・)製品を私たちに提供してくれているのです。
こんなブランド背景を聞くと、手元にあるボッテガヴェネタに対して「君ってすごいのね」って気になってきました。そんな私は、一番よく使うバッグに先頃、名前をつけてあげました。
命名:
ボッテガ・ヴェネ太郎
現在ヴェネ太郎は、週3~4日の割合で元気に私と会社出勤しています。
【PPR社】
世界のラグジュアリーブランドを抱えるトップ3企業(LVMH、リシュモン)のうちの1つ。
2008年に、高級腕時計メーカーで知られるジラール ペルゴやジャンリシャールを傘下に抱えるソーウインドグループに資本参加(提携)し、ここから時計事業に乗り出しているので、ボッテガヴェネタも時計分野に進出したんですね。
【イントレチャート】
イタリア語で「編み込み」「メッシュ」という意味で、短冊切りのレザーを編みこんでいくという技術、手間を要求される技法のこと。
【ライニング】
裏地のこと。バッグでは内側の素材のことです。
【ヴェネ太郎】
私のボッテガヴェネタのバッグ。正式名称:ボッテガヴェネタ ネロ イントレチャート ナッパ トート
ボッテガヴェネタ バッグ
ボッテガヴェネタのバッグ、公式では現在8タイプに分類されています。
コスメティックケース
クラッチバッグ
クロスボディバッグ
ショルダーバッグ
トートバッグ
トップハンドルバッグ
ホーボーバッグ
メッセンジャーバッグ
ボッテガヴェネタ トートバッグ
ボッテガヴェネタでお馴染みといえば、トートバッグ。
中でもイントレチャート トートが有名です。
このタイプでも、私ももっているようなオーソドックスなボッテガヴェネタ ナッパトート(ヴェネ太郎)から、刺繍が施された高級モデルまで様々あります。
こういったモデルは、ボッテガヴェネタでは常時販売されている訳では無いので、あまり見かけません。私は数度目にしましたが、芸術的で素晴らしいいですよ。ただ、素晴らしすぎて持つ人によってはバッグ負けしてしまいます。
まぁ、それだけ迫力があるって事なんですけどね。
すばらしいのはその外観だけでなく、お値段も。
ボッテガヴェネタ イントレチャートで刺繍が施されている物は、だいたい50万円から100万円の間で販売されています。
この辺りまで来ると、一般人の私にはもう、手の届かない領域なんですが、ただただ憧れてしまいます。
左:まっくろくろすけ(笑)
右:ネロ パッチワーク イントレチャート リドバッグ
ボッテガヴェネタのトートバッグの中でも、異色な存在と言えばリドバッグ。
となりのトトロの「まっくろくろすけ」を彷彿とさせる・・・かどうかは別として、このボックス型ナッパトートのパッチワーク フリンジは、高度な技術を要します。それは、立体感を与える特別な編み方と、特別なステッチの技法をによって作られているのです。
画像では解りづらいですが、このフリンジは、正面から見ると立体的な波の様になっています。
高度な技術を要する事は良くわかるんですが、ともすれば、この作りかけのようなバッグで50万円っていうのは、正直いただけない。個人的には、私はヴェネ太郎の方がいいと思うんですが・・・
プラスター ファイア ウォッシュド
チェルボ トート
そして最近、いいなぁ・・・と目を付けているのが、このチェルボ トート。なんか、ボッテガヴェネタっぽくないでしょ?
まず、編み込みのハンドルがカッコいい。小学生の三つ編っぽい気がするのは、気のせいですから・・・。
そして素材は、軽い質感の厚めのレザーで、ライニングはスエードです。ウォッシュ加工による柔らかな風合いに、ミシンの縁かがり縫いのような(?)赤いステッチがインパクトを演出。サイドからボトムにかけては、赤のイントレチャートを施し、さりげなく「ボッテガヴェネタ、ここに誕生」的な仕上りです。
私の持っているボッテガヴェネタのバッグ、実はイントレチャートばかりです。そんな事もあってか、このチェルボ トートは、見るからにボッテガヴェネタっぽくないので、ぜひとも欲しい・・・。そして、夏に颯爽と持ったらカッコいいだろうな、と想像してしまうのですが、反面手汗で汚れてしまいそうで、イマイチ勇気が出ないのは、私だけですかね。
ボッテガヴェネタ バッグ
ボッテガヴェネタ ショルダーバッグ
イントレチャート カンパーナバッグ
ボッテガヴェネタのショルダーバッグでは、イントレチャートのカンパーナバッグが一番お勧めです。
賛否両論あると思いますが、個人的には、ホーボーのように全ファスナーのバッグは、毎回ファスナーを開け閉めする煩わしさが苦手なんです。そう言った訳で、カンパーナバッグを選んだわけですが、実際使ってみると、とても使いやすいですね。
もちらん、使い勝手もきちんと考えられていて、ジッパー式のインナーポケットが付いているので、貴重品の心配も不要です。
画像のボッテガヴェネタ カンパーナはインパクトのあるイエローで「サンセット」と言うのですが、ネーミングも、イエローと言わない所がカッコイイ。サンセットってこんな真っ黄色じゃないよ・・・と言われてもカッコいい。
そして見た目、カンパーナバッグはマチがタップリとられているので、底が大きくデザインが崩れそうですが、さすがはボッテガヴェネタ。中に物をたくさん入れなくても、型崩れが無く、ペシャンコでもサマになります。チラッとのぞライニングもスエードなので、高級感タップリ。デニムにあわせて颯爽と持つとカッコイイです。
ボッテガヴェネタ バッグ(メンズ)
ダカール ペリドット ストーン
イントレチャートVN クロスボディバッグ
ボッテガヴェネタでメンズと言えば、バッグと財布が去年あたりから、ジワジワきていますね。
そして、バッグの中で、私が注目しているのは、クロスボディバッグです。
バッグ本体はボッテガヴェネタの十八番のイントレチャートで、同色のレザーとキャンバスのストラップが、いい味を出しています。
トップジッパーとジッパー式内ポケットが各1個付いているので、使いやすさもまずまず合格。
で、このボッテガヴェネタのバッグをですね、男性が斜めがけしている姿と言うのは、非常におしゃれです。服や髪型、いや顔がちょっと位いけてなくても、これが胴体からぶら下がっているだけで、男子力3割増しです。
バイクに乗っている知人が、まさにこれを斜めがけして乗っているんですが、その姿、さまになるんですよ。
このボディバッグの色は断然画像のグリーン(ペリドット)がいい。この色が、オールブラックのファッションの挿し色として渋いんです。ただ・・・ボッテガヴェネタにしてはロープライスになるけれど価格が約20万円なのが、イマイチ踏み切れない理由でしょうか?
ボッテガヴェネタ メンズ
ボッテガヴェネタ 財布
ダカール サンセット バッファローレザー
ナッパ コンチネンタルウォレット
ボッテガヴェネタのお財布ならば、断然イントレチャートです。
・・・と言うか、巷では、イントレチャート以外はあまり見かけないかもしれませんね。
私もヴェネ太郎とおそろい、色は黒のお財布が欲しかったので、ラウンドジップの長財布を検討していたのですが、ここで、運命の出会いが・・・。
これこれ、「ダカール サンセット バッファローレザー ナッパ コンチネンタルウォレット」。名前でわかるとおり、この財布は、なんとバッファローレザーで作られているのですよ。
ワシントン条約、動物愛護協会、もろもろからご批判を受けそうな、いや、普通の牛だったらいいんかい・・・と言う気もしないでもないですが、「私のお財布、水牛なの」みたいなノリがたまりません。
で、実際バッファロー(水牛)の革って実はどうなのよ・・・って感じですが、牛革に比べて厚く、繊維組織のキメが粗く斜めにシワが出ているのが特徴で、感触はほとんど牛革と同じですが、バッファローの方が肉厚感があって丈夫です。
ありきたりのお財布はイヤだったし、近頃イントレチャートのコピーが結構出回っているので、オリジナル感がイマイチ・・・と思っていた私としてはこの財布を見て、ドッキューンですよ。
色は黄色が前面に使われているのに派手ではなく、デザインはボッテガヴェネタおなじみのイントレチャートがアクセント的に前面にあしらわれているから、嫌味がなくてアーティスティックな仕上がり。
セレステ イントレチャートナッパ
コンチネンタルウォレット
とはいえ、やはりイントレチャートのお財布も捨てがたいですよね。
男性からも圧倒的支持を得ているボッテガヴェネタのお財布と言えばコレ、イントレチャートナッパ コンチネンタルウォレットです。
う~ん、オーソドックスだけど、やっぱり素敵。色は現在12色あるから、他人とかぶることが嫌な人は、ちょっと変わったカラーを選んでみてはいかがですか?
私のお勧めは左画像のカラー「セレステ」。深みのあるキレイな青色は、青色と言うより紺碧と言う言葉がしっくりくる、そんな落ち着いた佇まいのボッテガヴェネタらしい財布です。
他には上画像のクロスボディバッグのカラー、ぺリドットなど、男性でも女性でも爽やかな感じになります。
知人の持っているぺリドットカラーのバッグは、買った当時は爽やかグリーンでしたが使い込んでいくうちに、深みのあるグリーンに変わっていきましたが、とても素敵な感じです。経年を経て素敵に変化していくのも、ボッテガヴェネタの魅力です。
素材は柔らかな手触りのナッパレザー。このデザインで注意したいのは、カード入れが8ヵ所しかないところ。カードをたくさん持ち歩く人、特に男性には厳しいかも知れませんね。
使いやすいと言えば、ファスナータイプの小銭入れが、ガバッと開いて内部が2層に分かれているので、小銭やレシートがきちんと整理できます。お買い物大好きな女性にちょうどいいと思います。
ボッテガヴェネタ 財布
ボッテガヴェネタ 名刺入れ
ボッテガヴェネタ 名刺入れ
ボッテガヴェネタの名刺入れ(カードケース)は、バッグや財布を購入された方は、その次に是非とも手に入れたいマストアイテムでは無いでしょうか?
やはり、ボッテガヴェネタのバッグから、同じイントレチャートの施された財布や名刺入れを取り出す時は、なんとも言えない満足感がありますから・・・
その名刺入れ、素材が牛革と書いてあるものもありますが、現在ではラムスキンのものが主流になってきました。ラムスキンは、生後1年以内の子羊の革の事で、非常にやわらかくて軽いのが特徴です。
シンプルで飽きのこないデザインでありながら、さりげない高級感が出ているボッテガヴェネタの名刺入れは、価格も他のアイテムに比べるとお求めやすいので、贈り物にも喜ばれると思います。
私が名刺入れを購入する時、良く思う事は「企業の人間は持ち物をよく見ている」と言う事です。2~3千円で買える名刺入れから差し出す名刺と、ボッテガヴェネタの名刺入れから差し出す名刺とでは、意味が違ってきます。
時には人の価値をも決めてしまう持ち物ですから、納得のいくいいものを選んで持ちたいですね。
名刺入れの仕様とラインナップ →
ボッテガヴェネタ 名刺入れ
ボッテガヴェネタ アウトレット
ボッテガヴェネタの入っているアウトレットは、プレミアム・アウトレット(チェルシージャパン株式会社)です。
このアウトレットは国内に何店舗かありますが、ボッテガヴェネタが入っているのは御殿場、神戸三田の2店のみですのでご注意ください。
そして昨年ですが私、プレミアム・アウトレット御殿場のボッテガヴェネタに行ってきました。
2008年3月にリニューアルオープンして売場面積が広くなったとの事なので、商品のラインナップも豊富かと大いなる期待を寄せて行ってきた訳です。私はバッグと財布を目的に、友人はバッグを目的に、それぞれの目的に向かって勇んで出掛けた訳ですが・・・
確かにショップは広くゆったりとした造りになっていました。友人と並んで、あれやこれやと店内をうろついてゆったりセレクト出来ます。ですが・・・
まずは、お目当ての財布ですが、非常に数が少ないです。
ボッテガヴェネタの財布と言えば、今や男性にも人気があるので、今更アウトレットに出さなくてもいいよね?的なものがあるんだろうけど、それにしてもこのラインナップは無いんじゃない?と言うような色やデザインばかり。
あぁ、そうだっけ。アウトレットってこういう事よね。
じゃ、気を取り直してバッグね、バッグバッグ・・・と・・・・
・・・バッグも、オーソドックスなデザインや色が少ない。
価格的には、定価の3割引きくらいでしょうか?
人とカブらないモノが欲しい人には、とっても楽しいところですが、定番っぽいものを探している定番っぽい私には不向きでした。それでも、見ているだけで結構楽しいので、よろしかったらみなさん、お出かけくださいね。
プレミアム・アウトレット 御殿場
プレミアム・アウトレット 御殿場 ボッテガヴェネタ
〒412-0023 静岡県御殿場市深沢1312
TEL 0550-81-3122
プレミアム・アウトレット 神戸三田 ボッテガヴェネタ
〒651-1515 兵庫県神戸市北区上津台7-3
TEL 078-983-3450
ボッテガヴェネタ 店舗
ボッテガヴェネタの店舗と言えば、銀座にあるフラグシップ店が有名ですね。
・・・と言っては見たものの、私はだいたい新宿伊勢丹でお買い物してしまう事が多いので、一度も行ったことがありませんでした。そんな私でしたが、先日、プレスの仕事をしている友人と一緒に銀座に行った際、その友人に誘われるまま、ついにあの銀座店へ足を踏み入れたのでした。
あ~何だか緊張しました。だってもう、天井高が高くて、足元はふっかふっかしたイイ感じになってる。あぁ、店内を流れる空気までもが清らかに澄んでいる(笑)
私と言えば、PAUL&JOEのジャケットにデニム、(今は無き)タニノクリスチーのローファーという、超ラフないでたちだったから、店員さんからは「ふふん、対象外ね」という視線をつねに浴びていたような気がします。
とは言え、やはり、これが世界のブランド、ボッテガヴェネタなんですね。
前にアウトレットに行ったときには得られなかった高揚感で、何だかお財布のひもがスピードマックス全開になりました。
みなさまもぜひ、このラグジュアリーを全身浴びに、店舗へお出掛けください。